2016/06/29
こんばんわ
今日は右足のこの辺が痛いと小学4年生の子が来院されました。
だいたいこの辺が痛いのは、
男性でもまれにありますが、女性でよくヒールなどを履く場合、
横アーチが無くなって開帳足になって本来地面とは接触しない所が接触して骨が痛くなる時と、
陸上部やバスケ部の子たちがよく疲労骨折や行軍骨折(昔の軍隊の方がよくなった為、この名前)する場所でもあります。
あと、足底腱膜付着部炎と言うのもあります。
図の赤い部分が足底腱膜になります。
この場合は踵(かかと)の方ではなく、指の方のバージョンの疑いもありました。
衝撃や立ちっぱなしでアーチが下がって足底腱膜が伸ばされて、
指の付着部に炎症が起きたのかな?
と思いました。
この子の場合はもはや足をつくのも痛くて歩けない状態でした。
足の状態を見てみると、熱感はあったものの、開帳足ではありませんでした。
横アーチもしっかりあって開帳足からの痛みではない。
運動も全然しないので、疲労骨折や行軍骨折でもないなと判断。
足底腱膜はふくらはぎと密接な関係にあってふくらはぎが固まっているかなと思いきや、
ふくらはぎは全然硬くなかったです。
右の足底腱膜は左より硬かったですが、
加重、骨盤のズレから普段は右足に体重が乗っていて、
そのせいの硬さやなと思いました。
話をよくよく聞くと、ピアノでペダルをガンガン踏んでからおかしくなってきたとの事、
しかも裸足で……。
ピアノでガンガンペダルを踏むとは一応ピアノの経験者の僕からは想像できなかったですが、
お母さんの話ではノッてくるとガンガン踏むらしいのです。
ペダルの踏む位置、足の当たる場所ドンピシャ!
結果……。
打撲か最悪骨に小さなヒビが入ってると判断しました。
熱感、腫れ具合、足つくのも痛いはヒビの可能性の方が高いなと思いました。
テーピングでアーチを作ってあげてヒビが入っているであろう場所が地面に当たらない様にしたら、
痛みが減って足も着いて歩いて帰れました。
2、3日して痛みが引けば打撲。
痛みが変わらない。
より痛くなった場合は整形でレントゲン撮って固定してもらう事ををすすめておきました。
打撲だったらいいね。
もう1人、小学4年生のテニス少年が来院されましたが、
この子は膝が痛いとの事。
例のごとく、整形では異常なし。
オスグッドの可能性ありと言う事で安静にしていたものの痛みは変わらないので来院されました。
オスグッドは状態にもよりますが、図のように剥がれてしまえば当分は厳しいですし、
レントゲンでは異常がないと言う事は軽症かな?とも思いました。
軽症であれオスグッドはそんなにはすぐには痛みは引きませんが、1ヶ月して変わらないのはおかしいなと思いました。
全体の状態はそんなに歪みはなし。
膝の状態はパテラ(お皿)のズレもそんなになし。動きはだいぶん悪い。
オスグッドも脛骨粗面(オスグッドで痛くなる場所)に圧痛はほぼなし。
感じたのは太ももが硬くなってパテラ周りの皮膚と筋肉が癒着してるぐらいでした。
それで膝蓋靭帯が引っ張られてる感じ。
どちらかと言えば、オスグッドよりジャンパーニーに近いかなと言う感じです。
太ももを緩めて、癒着を取れば膝は軽快に動き出しました。
とりあえず膝の痛みはなくなりました。
この原因の1つに扁平足があります。
かなりの扁平足でした。
扁平足はさっきの図。
低下したアーチの方が扁平足と言う事ですね。
こうなると、足の指が使えなくなります。
もしくは、指が使えないから、扁平足になります。
幼児の頃はみんな扁平足ですが、8歳ごろから形成されるとされています。
なのでこれからまだまだ直せると言う事ですね。
それまではインソールなどで補います。
既製品は良い場合とあまり良くない場合があります。
あまね整骨院では「オーダーインソ……。」
いやいや宣伝はこれぐらいにしてっと。
宿題としてタオルギャザー、指歩きをやってもらう事にしました。
扁平足はアーチが無いので、床反力の衝撃をモロに膝や股関節、背骨に伝えます。
この子の場合はテニスと言う太ももで踏ん張るスポーツをしているので、
今回の症状を引き起こしたと言う事やと思います。
一緒に良くして行きましょう!
足に関してはまだまだ書き足りないぐらいですが、
ボチボチこの辺で終了します。
明日、もしくは明後日、時間があれば
「夏の履物あれこれ!」
で書きたいと思います!