2017/05/24
こんばんは。
今日は最近よくTFCC損傷と病院で言われたのですが、治りますか?
という問い合わせがよくきますので、お答えしたいと思います。
ある患者さんが病院でTFCC損傷と診断されて、手術しかないとお医者さんから言われた患者さんが来られていました。
その方はトラックの運転手をされていて、重たい荷物を積んだり降ろしたりと両手をよく使っていました。
ある日、手首に違和感を感じて、鈍痛、痛み、痺れと手首が悲鳴をあげて来たそうです。
病院に行って検査などをして、TFCC損傷と診断されました。
手術をしましょうと話は進んでいたのですが、本人は手術をしたくない!
なんとかならないものかと来院されました。
手首の痛みで仕事も休暇中。
事態は深刻でした。
その前にTFCC損傷とはなんぞや?
と言う方も多いと思いますので、軽く説明したいと思います。
TFCCとは三角繊維軟骨複合体と呼ばれ、手首の小指側が痛くなる、なかなか重症な症状です。
腕の骨は2本あるのですが、小指側の骨を尺骨と言います。
その尺骨側の手首の支えだったり、荷重の伝達や負荷の分散や吸収を行う手首の複雑な運動の要であると言われています。
だいたいは、テニスなどのスポーツなどで発症しがちですが、日常生活でもよくなる症状です。
場所によっては修復は難しい時もあります。
TFCC損傷ならば治療をしてからだに治りやすい環境を作りながら固定で安静にして、修復を待ちます。
これまでのプロのテニスプレーヤーの方や一般の方で安静にして完治まで約3ヶ月ぐらいです。
今回のこの方は、徒手検査、痺れも出ていたので、脳からか、首からか、からだの歪みからか、筋肉の圧迫による痺れかの検査などを色々としてみました。
が、脳や首は大丈夫。
歪みはひどく、からだは硬い。
手首の検査もしましたが、どうやらTFCC損傷とは違うような感じでした。
この患者さんは空手もやっていて腕っ節も強く、力自慢でした。
重たい荷物や空手などの練習で腕の負担がかなりかかっていたみたいです。
そこからくる前腕部分の筋肉の緊張による痺れや痛みでした。
手首も前腕部分の筋肉が固まって、手首の可動域がなく、少ししか曲がらず、強く曲げると痛みが出ていました。
腕の負担を第一に減らすことが、この症状が良くなる最短やと判断しました。
その為にはまずは、歪みと猫背からの治療からスタート。
背骨の歪みは自律神経を狂わせたりするので、痛みプラス体調不良は治りが遅くなるので、自律神経も調整。
内臓もかなり下垂していたので、腕の負担が増えます。
なのでその調整などをして、当然、手首の使いすぎなので、手首の関節の調整もしました。
次の日からは不思議と痛みが無くなったと喜んでました。
でもまだ違和感があるとのことで週2回のペースで治療を進めて行きました。
3ヶ月後には違和感も取れて、仕事に復帰されました。
今は今後痛くならないように、メンテナンスで、まずは週一回のペースで通っていただいております。
良くなれば2週に1回、月に1回と来院頻度を減らしてもらって卒業と言う運びになります。
というように、TFCC損傷と診断はされますが、TFCC損傷ではないケースが多々ありますので、
あっ!手首が!
と思ったら迷わず相談していただければと思います。
今回、ご紹介させていただきました患者さんは、TFCC損傷や手術を迷ってる方など、自分のように困っている人がいると思うので、ぜひ書いてくださいということでご協力いただきました。
ありがとうございます!